2018年9月3日月曜日

マラーの死

今回の展覧会の目玉のひとつがこの絵です。
フランス新古典主義の巨匠、ルイ・ダビッド(1748~1825)と工房の傑作です。1794年頃の作品。つまり1789年のフランス革命から5年後。
事件は1793年7月13日に起きた。
フランス革命急進派である山岳派リーダーの一人、ジャン=ポール・マラーは、皮膚病の治療の浴槽につかりながら記事を書いていたが、政敵、ジロンド党員のシャルロット・コルデーによってナイフで殺された。
「死の天使」と呼ばれた美貌の暗殺者、シャルロットは、逃亡することなくつかまり、同年、ギロチンで処刑された。享年25才。
そして、ダビッド自身もジャコバン党山岳派の一員でマラーの同士でした。
この絵は、革命の英雄の死を美化する政治的プロパガンダの意図があったかも知れないが、それを越えた不思議な魅力に溢れている。
ダビッドはその後、ナポレオンの帝政を飾る大作を描いた。
政治に翻弄された画家でした。

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